意外と知らない・・・ヨーロッパの軌間と乗り入れ5
フランスやスイスへと乗り入れるスペイン国鉄自慢のタルゴ列車は、大西洋側の国境駅イルンや地中海側の国境駅ボルト・ボウの構内に設置された洗車装置のような小屋の中をゆっくり走行しながら車軸の長さを変えてしまう。
マドリード-パリ間の寝台専用列車やバルセロナーチューリヒ間の直通特急などがこの装置を通る。
リスボンやマドリードとパリとを結ぶその他の夜行は、国境駅に停車中、寝台車のみではあるが乗客の眠った状態で車両ごとジャッキで持ち上げられて台車が交換されてしまう。
同様の作業は旧ソ連諸国からヨーロッパ各国に乗り入れる列車でも行われている。
一方、ポルトガル国鉄がスペイン国鉄よりもわずか三ミリ狭い一六六五ミリの軌間を頑固に保持しているのは健気ではないか。
互いの公差は十分に下回るため、そのまま相互乗り入れできるので支障はないのだろうが。